仙台大学通信教育指導室メールマガジン 第88号
024.11.28 THU通信教育指導室から、こんにちは。
まるにはひとつも かどがない えんしゅうりつは きりがない かびたまんじゅう もったいない よだれたらして みっともない ほっかいどうなら わっかない ふゆはさむいに ちがいない |
谷川俊太郎さんが、詩「ないないづくし」でうたっているように、円周率にはきりがありません。
円周率 = 3.141592653589 793238462643 383279502884 … 。
すごいですよね。
さて今日は、細水保宏先生の実践から、6年生の「円の面積」の学習で取り組む適応問題を紹介します。
結果の美しさと「式を変形するよさ」を、存分に味わってください。
意外な結末に 子どもたちも 目が点に!
T:さあて、円周率の豆知識はこれくらいにして、「円の面積」の学習の続きをします。円の面積は「半径」と「円周率」という二つのことばを使って表すことができました。円の面積の公式を言えるかな。まずは、隣同士で確認してみよう。
(30秒間、時間をとる)
それではみんなで一斉に言ってみよう。
C:円の面積 = 半径 × 半径 × 円周率 !
T:おおっ、いいねー!ここで、みんなにチャレンジ問題を出します。
一辺が60cmの正方形があります。これを4つの正方形に分けたり、9つの正方形に分けたりします。そして、それぞれの正方形の中に円を描いて色を塗ります。このようにしできあがったのが、(ア)(イ)(ウ)の図です。 |

T:みんなの考えを聞きます。1回だけ手を挙げてください。
(ア)が一番大きいと思う人。(イ)だと思う人。やっぱり一番大きいのは(ウ)だと思う人。……
(ア)が圧倒的に多いですねー。さすがです。
それでは4人一組になって、実際に面積を求めて、確かめてみましょう。
子どもたちは、分担を決めたり、互いに競い合ったりしながら、それぞれの円の半径の長さを割り出し、円の面積の公式を使って、色が塗られた部分の面積を式に表します。
(ア) 30×30×3.14 (イ) 15×15×3.14×4 (ウ) 10×10×3.14×9
そして、小数のかけ算に悪戦苦闘しながら、なんとか答えを導き出します。
たどりついた結果は、(ア)も(イ)も(ウ)も同じ 2826(cm2)!
子どもたちは、「えーっ!」「本当?」と予想外の結果にびっくり。
やがて、その驚きは、「すごーい」「おもしろーい!」という感動に変わっていきます。
そこで、タイミングを見計らって、こう言います。
T:難しい小数のかけ算をあきらめないで、よく頑張ったね。さすがです。
でもね、全部計算しなくても、面積が等しいということがわかる方法があるんだよ。
アンダーラインを引いたところを見てごらん。このように、式を変形すると、ほらね。

(イ)も(ウ)も、みんな(ア)と同じ式になります。
しかも、式を変形する方法を使えば、間違えやすい小数の計算もしなくてもすみ、計算ミスを減らすこともできます。一石二鳥ですね。
T:それでは最後に、今日学習したことが一人一人の力になっているか、確かめたいと思います。
次の問題が解けたら、本物です!
図(エ)で、色が塗られた部分の面積は何cm2ですか。 |
子どもたちがこれまで学んだことを生かし、式の変形を使って、面積が同じになることを説明できるようになっていれば最高です。

