仙台大学通信教育指導室メールマガジン 第64号
2024.06.06 THU
通信教育指導室から、こんにちは。
今回は、『新しい国語4下』の中から「くらしの中の和と洋」の教材を取り上げ、説明文を読む力を育てる授業づくりについて考えていきます。
4年「くらしの中の和と洋」 分類する
〔事例〕 4年生 「くらしの中の和と洋」
本教材は、くらしの中の「住」における「和」と「洋」の違いやそれぞれのよさを対比して、分かりやすく説明したものです。

まず、「和」と「洋」のそれぞれのよさを、どのような観点から比べているのか、その観点に沿ってどのような事例を挙げているのかを、分析的にとらえます。
そして、その学びを「くらしの中の和と洋」の紹介文づくりに生かしていくようにします。
T:ここに、①、②、③、④の4枚のセンテンスカードがあります。これを、AとBの二つのグループに仲間分けしていきます。
と言って、AとBにゆっくりと1枚ずつセンテンスカードを配置していきます。

すると、子どもは、それぞれのセンテンスカードからキーワードを見つけようとします。
C:たたみって書いてあるよ。
C:ここは、いすとかテーブルとあるね。
など、和室と洋室の特徴に気づき、どんな仲間に分かれているかを考え始めます。
Aが和室、Bが洋室であることを本文で確認したあと、
T:和室と洋室の何について書かれているかな?
と問いかけます。
すると子どもは、もう一度センテンスカードを見ながら考え始めます。
C:どちらも、よさが書かれているよ。
のように、内容をとらえながら読むことができます。
続いて、さらに⑤と⑥のセンテンスカードを提示して

T:⑤と⑥のセンテンスカードは、和室と洋室のどちらに入りますか?
とたずねます。
C:⑤は和室で、⑥は洋室だと思います。
T:どうして、⑤が和室で、⑥が洋室の説明だと思ったのですか。
C:⑤はたたみのことが書かれているから、和室の説明です。
C:⑥は「形がくふうされている」とあるから、いすやテーブルなどの家具のことを言っていると思います。だから、洋室の説明です。
このようなやりとりをしながら、和室と洋室の段落相互の関係に着目させていきます。
段落ごとに和室と洋室の特徴が対比的に説明されていることに気づき、キーワードを使って説明できるようにしていきます。

さらに、本文の中に「問い」がいくつあるかをペアや4人グループで数えさせ、
(ア)それぞれの良さがどのように生かされているか、考えてみましょう という大きな問いと、(イ)すごしかた (ウ)すごし方の良さ (エ)部屋の使い方とそれぞれのよさ の三つの小さな問いの、全部で四つの「問い」があることを確認します。
最後に、この文章が「問い」と「答え」をうまく使いながら、和室と洋室のよさを分かりやすく説明していることに気づかせ、自分たちの『くらしの中の和と洋ブック』づくりのヒントとして生かしていくようにアドバイスします。