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仙台大学通信教育指導室メールマガジン 第62号

2024.05.23 THU


通信教育指導室から、こんにちは。
今回は、『新しい国語2下』の「お手紙」の教材を取り上げ、「挿絵を使う」「並べ替える」のしかけを使った授業づくりについて考えます。


2年『お手紙』… 挿絵を使う・並べ替える

〔事例〕 2年生 『お手紙』

『新しい国語2下』(東京書籍2020)p.049

【単元の導入】-「どんなお話しだろう」「早く読んでみたい」という気持ちを引き出す

本教材は、中心人物の気持ちの変化がはじめとおわりで対比的に描かれています。
はじめとおわりの2枚の挿絵を比べて、「気持ちが変化したのは、どんなことがあったからかな」という問いを持たせ、読む動機づけを図ります。



T:黒板に2つの絵があります。右の絵が物語のはじめの場面で、左がおわりの場面の絵です。2つの絵の違うところはどこでしょう?
C:はじめの絵は、二人ともかなしそう。
C:なんか心配そうに見ている。
C:おわりの絵はうれしそうに肩を組んでいるよ。
T:2つの絵を比べると、同じところもあるよね。
C:どっちもゆうびん受けを見てる。
C:とちゅうでいいことがあったのかなぁ。何かきっかけがあったのかな?
T:なるほど、なんかいいことあったのかな。それじゃあ、どんなお話か読んでみようか。

【単元のまとめ】-中心人物(がまくん)の変化を確認し、要約する

T:それでは、突然ですが、テストをします。これは誰の言葉でしょうか?
と言いながら、「すぐやるぜ」 と書いたセンテンスカードを黒板に貼ります。そして、
T:がまくん、かえるくん、かたつむりくんの三人のうちの、誰の言葉でしょうか?
と問いかけます。「自分で考えをつくる」のではなくて、「考えを選択する」活動に変えることで、子どもたちはホッとした顔になり、自信をもって発表するようになります。
このようなやりとりを繰り返しながら、7枚のセンテンスカードを貼っていきます。



T:黒板に貼った7枚のカードは、順番がバラバラになっています。お話の流れに沿って、順番に並べ替えたいと思います。それでは、全員起立しましょう。ペアで話し合って一つの答えを決めて、それをノートに書いたら座りましょう。
子どもたちはペアになって本気になって話し始めます。いくつかのペアが答えを書いて座ったころを見計らって、次のように言います。
T:ヒントをあげます。7枚のカードの中には「ああ」という言葉が入ったカードが2枚あります。イとウです。どっちが先なのかな?それはどんな気持ちだからかな?
C:はじめの「ああ」は、手紙をもらえなくて悲しい気持ち。後の「ああ」は手紙の内容を知ってうれしい気持ち。だから、イの方が先です。
T:なるほど。がまくんの気持ちが、悲しいからうれしいに変わったんだね。同じ「ああ」という言葉でも気持ちが違うんだね。
以降、子どもたちと対話しながら正しい順番に並べ替えていきます。



そして、「物語文では、『はじめ~だったがまくんが、~によって、~になる話』のように、中心人物の変化を自分のことばで言えるようになることが大切だよ」とまとめます。



参考:『国語授業のユニバーサルデザイン』『教材に「しかけ」をつくる国語授業10の方法-文学アイデア50』
桂聖著 (東洋館出版社2013)一部編集

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