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仙台大学通信教育指導室メールマガジン 第19号

2023.06.15 THU

通信教育指導室から、こんにちは。
ChatGPTに代表される「テキスト生成AI」の進化とその能力の高さが、テレビなどのマスメディアで毎日のように取り上げられ話題になっています。
AIの進化が私たちの生活や学びにどのような変化をもたらすのか、懸念される問題も含め、今回も新井紀子先生と一緒に考えていきます。


AIの進化とともに生きる いまこそ求められる正しく読む力

先日、ChatGPTについてWEB検索をしていたら、次のような記述にいき当たりました。
「テキスト生成AI『ChatGPT』を使い倒してみた」として、実際に行った会話を紹介しています。


ChatGPT君、どっちが美味しい?

「ChatGPT」への次のように質問してみました。

Q:「きのこの山」と「たけのこの里」ではどちらがおいしいですか?


この質問に対する「ChatGPT」の回答は以下のとおりです。

A:おいしさは人それぞれですので、どちらがおいしいと感じるかは個人差があります。「きのこの山」と「たけのこの里」
は、ともにおいしいとされていますが、どちらもお試しいただければと思います。
また、おいしさだけでなく、健康や栄養価も考慮して、バランスよく食生活を心掛けることも大切です。

「ChatGPT」のこの回答に対して、このサイトは「すさまじいまでに全方位に配慮した回答。強い」と評価しています。まったく同感です。

そして、このサイトは、最後に次のようにしめくくり、警鐘を鳴らしています。
「ここまでいろいろな活用方法を見てきましたが、ひとつ重要なことがあります。
それは、ChatGPTは今のところ自分の出力が真実かどうかを確認できないため、自信満々に大ウソをつきかねないということです。
質問への回答や業界分析や事実調査などは、事実確認せずにそっくりそのまま使うにはかなりの問題がありそうです。
けれど、叩き台としては使いやすいかもしれませんね!」


参考:「日揮パラレルテクノロジーズ公式note」WEBサイト(https://note.com/jgc_parallel/n/nfe5d3d88c93f)


真実かどうか判断できず、自信満々で大ウソをつくことも

「Techno Brave」という企業のWEBサイトでは、同じ話題について別な会話例が掲載されています。

Q:きのこの山、たけのこの里 どっちが好き?


この質問に対する「ChatGPT」の回答は以下のとおりです。

私は人工知能のChatGPTなので、味覚を持っていませんし、食べ物に対する個人の好みもありません。ただし、一般的には「きのこの山」と「たけのこの里」は、どちらも日本で非常に人気のあるお菓子です。
「きのこの山」と「たけのこの里」は、ともに森永製菓から販売されているチョコレート菓子で、形や味、食感が異なります。
「きのこの山」は、山の形をしており、チョコレートで覆われたビスケットの上に、キノコの形をしたマシュマロがのっています。一般的には、ふんわりとしたマシュマロの食感と、甘さ控えめのチョコレートが特徴です。
一方、「たけのこの里」は、竹の形をしたビスケットの中に、濃厚なチョコレートクリームが詰まっています。チョコレートの味わいが強く、口どけの良いクリームが特徴的です。
どちらが好きかは個人の好みによりますので、あなた自身の味覚や好みに合わせて選んでみてください!

パッケージの写真を見れば「森永製菓」ではなく「明治製菓」であることは明白であり、「大ウソをついた」ことが分かります!
しかし、その他の記述の真偽は判断できませんでした。お菓子のことに詳しい皆さんなら、どう読み取りますか。


参考:Techno Brave WEBサイト(https://www.tbrave.com/news/chatgpt)

AIを使いこなすには、AIよりも高い能力が必要

新井紀子先生は,テキスト生成AIについて次のように話します。
ChatGPTのようなAIが生成する文章は、書き手が人か機械か見分けがつかないほど自然になってきています。たとえウソが含まれていても滔々と持論を展開する文章に、大方の人は圧倒され、ChatGPTをすごいと感じてしまいます。しかし、自然な受け答えが評価される一方、誤りの多さに対する懸念も広がっています。
たしかに、AIは私たちも舌を巻くような見事な回答をつくり出します。しかし、「言語」を「記号」として認識して計算処理している限り、自らが作成した回答の意味を理解することも、自らその真偽を判断することもできないという限界があります。AIがいくら賢くなっても、100%正しくなるということは、科学的に無茶な命題なのです。
私たちがAIと共存していくためには、AIのよさを理解するとともに、AIの限界も理解しておくことが大切です。その上で、ファクトチェックをしっかり行い,「真実を見極める力」を鍛えながら,AIを活用していきたいものです。

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