仙台大学通信教育指導室メールマガジン 第38号
2023.11.09 THU
通信教育指導室から、こんにちは。
安藤学級の「第1の扉」はいかがでしたか。
今回は、「第2の扉」の紹介です。遠足のバスの中のレクでも使えそうな、「しりとりゲーム」や「ジャンル別しりとりゲーム」です。
「パス」がOKというのも、心理的なハードルを下げる大切な工夫ですね。
第2の扉 リズミカルに「しりとりゲーム」
◆ リズミカルな「しりとりゲーム」
さて,「言葉探しゲーム」の取組で、みんなが発表することに慣れてきたら,第2の扉を開きましょう。ここでは「話す」だけではなく「聞く」ことにも力を入れます。
第2の扉の狙いは,
① 「話すタイミング」を身につけること
② 人の発言を「聞く」力をつけること |
の2つです。
しりとりゲームを下地にします。最初は普通のしりとりです。ただし,発言と発言の間に,手拍子を入れます。最初は4回手拍子を入れてみましょう。高学年なら,手拍子2回でもいいかもしれません。
(手拍子)パンパンパンパン ⇒ (Aさん)「あ め」
⇒ (手拍子)パンパンパンパン ⇒ (Bさん)「めだか」
⇒ (手拍子)パンパンパンパン ⇒ (Cさん)「か き」
……という具合です。
◆ 手拍子を入れることで,発表するタイミングが決まる
間に手拍子を入れるのには理由があります。手拍子を入れることで,子どもたちは「話すタイミング」をつかむことができます。いつ話せばいいのかが明確にわかることは,話すことに対するストレスをひとつ減らします。また,「パス」をOKにしているので,途切れることなくスムーズにゲームが続きます。
話すことが苦手だったり、うまく発表できなかったりする理由に、「いつ話していいのか,タイミングがつかめない」という理由を挙げる子がいます。手拍子を入れることで発表するタイミングが明確になり,子どもたちは安心して話すことができます。
慣れてきたら手拍子を4回から3回に,3回から2回に減らしていきます。
◆ ジャンル別しりとりでバージョンアップ
普通のしりとりで手拍子のルールがわかったら,ジャンル別しりとりや,文字数別しりとりなどに進みましょう。
「動物しばり」「野菜しばり」などで発表してもらいます。このときは,しりとりではなく,動物,あるいは野菜であれば何でもいいというルールにします。
<動物> 犬 ⇒ 猿 ⇒ うさぎ ⇒ かば ⇒ きりん

<野菜> いも ⇒ 玉ねぎ ⇒ 白菜 ⇒ もやし ⇒ 大根
これもやはり,
(手拍子)パンパン ⇒ (Aさん)「犬」
⇒ (手拍子)パンパン ⇒ (Bさん)「猿」
⇒ (手拍子)パンパン ⇒ (Cさん)「うさぎ」
……と続けます。
ジャンル別の他に,「3文字しばり」「4文字しばり」などのバリ工-ションにも挑戦してみましょう。これは,親と子どもでも遊び感覚でできると思います。
◆ クイズをはさんで,「聞かざるをえない」状況を作る
もうひとつレベルアップしてみましょう。ゲーム後に「○○君は何と言った?」「もやしと言ったのは誰?」などのクイズを出します。
このクイズをすることで,聞く訓練も同時にできます。しっかり聞いていなくては答えられませんから,いやでも「聞かざるをえない」状況になります。ときどき,クイズを差しはさむことによって,集中して人の話を聞く下地ができます。
朝の会や帰りの会をうまく使って、楽しくやるのがコツのようです。それにしても、「3文字しばり」や「4文字しばり」は難易度が高そう。大人でも難儀しそうです。